現実に近い形の仮想空間
「はい、そこで2、3歩下がって」「体半分だけつい立ての後ろに」・・・。
幅5メートルほどの小さなスタジオの中で、ディレクターの指示に従って女性が動きます。
まるで独り芝居を演じているように見えますが、横にあるモニター画面に目を向けると、この女性が色彩豊かな広い部屋の中で動いています。
画面にあるつい立てや窓、額に入った絵のある部屋は照明の当たり具合まで本物そっくりですが、実際には存在しません。
女性以外はすべてコンピューターグラフィックス(CG)という仮想の世界ででき上がっているからです。
シリコングラフィックス(SGI)という名の米国のハイテク企業があります。
映画、「ジュラシック・パーク」で鮮やかな映像表現を実現し、衝撃を与えたことで有名です。
東京・恵比寿にある同社の日本法人は95年11月7日、仮想スタジオを開設しました。
通常のテレビスタジオの床や壁は「白」ですが、CGでは背景の色を飛ばすため、青1色。