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2011年01月 アーカイブ

リアルタイムの世界にCGが進出

「青の世界」が「バーチャル」に息を吹き込みます。


これまで合成画面では背景のCGは固定されていましたが、この仮想スタジオでは人物の画面と背景が完全に同調しています。


カメラが人をズームアップすると、背景もそれにあわせて大写しになります。


遠近感に合わせリアルタイムに変わっていく技術が95年になって登場したからです。


こうした技術のブレークスルーを可能にしたのがコンピューター技術の発達です。


スーパーコンピューターは、1秒間にCGを構成する最小単位の図形であるポリゴン最新のCG技術を使った「バーチャルスタジオ」。石塚孝一氏によると、モニターの中に仮想現実が広がる(東京・恵比寿の日本シリコングラフィックスで)SGIの(三角形や四角形などの多角形)を150万回処理することができる性能を持っています。


処理性能は5年間で、10倍も向上。

テレビの変化

92年の参議院選挙の時にフジテレビは初めて実写とCGの立体グラフや地図とのリアルタイム合成による報道番組に取り組んでいます。


この時のCG画面は処理速度の制約から1秒に15コマしか伝えることができず、秒30コマの実写画面と合成するとどうしても違和感が生じてしまいます。


急きょ、人気番組「北の国から」担当のベテランカメラマンを呼び、画面とのズレがでないようにゆっくりと実写のカメラを動かすという職人芸で危機を切り抜けました。


CG画面の制作はたくさんの数値をコンピューターに打ち込み、それがうまく画面に反映するかをチェックする作業の連続です。


「連日徹夜を続けたうえ、当日までリハーサルができず、まさに死ぬ思いだった」と坂本氏は振り返ります。


93年の総選挙は、急に決まったため準備期間があまりなかったのですが、今度は実写画面の前にCGの立体グラフが浮き上がる形にしました。


選挙のたびに新たな技術が開花します。


「実はもう次の総選挙をにらんだ準備は始まっています」坂本は次の構想を練っています。


CG技術者にとって、選挙と並ぶ跳躍台はスポーツイベントです。


94年、米国で開催したサッカーのワールドカップでは米テレビ局が「インスタント・リプレー・システム」を導入しました。


得点の直後にシュートした画面をCGで再生。


それも競技場上空やゴールのすぐ後ろといった実際にはカメラのない位置からの画面を作り上げました。

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