飛躍への足場 3
他方、トランジスタによって惹き起こされた技術革新の大波が、集積回路(IC)の導入によって再びきびすを接し、前よりもいっそう激しくコンピューター業界に襲いかかろうとしていました。
コンピューターの第一、第二世代では、IBMはこれをはじめからリードすることができず、いずれもスペリー・ランドにさらわれました。
・・・しかし、1960年代に入ると、もはや以前のIBMではなかったのです。
まず技術陣の力と層の厚さがちがいます。
研究開発には約1万5000の人員が従事しており、その9割はアメリカで22、ヨーロッパで4カ所の研究所に配属されていました。
ヨーロッパ諸国では、ひところ"頭脳流出"という言葉で恐れられたほど、多くの人材がIBMに引き抜かれて、故国を離れました。
日本からもノーベル賞学者の江崎玲於奈氏が"流出"しています。
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